「得ると色あせる」幸せのパラドックス

 夏真っ盛り。水遊び、プール、川遊び等、様々な活動がおへそグループのところどころで開催されております。
今年度は、夏祭りも密集を避けて開催を予定し、楽しい夏を満喫してまいりたいと思います。(熱中症や、感染症に気を付けながら)

 さて、心理カウンセラーの衛藤信之氏によれば、人間の幸福にはパラドックス(逆説)が含まれていると言われています。貧しい時代に生きていた人にとって、現代のように、寒いときにはヒーターがあり、飽きるほど食べられるという恵まれた生活や豊かな社会は、夢のような理想郷です。

 しかしいざ、そんな社会が実現してみると、世の中の人が幸せを感じているかと言えば、どうでしょう。豊かな社会に生きる人々は豊かさへの感謝よりも、むしろ閉塞感、疲弊感を感じている人も多いのではないでしょうか。

 不思議なのだけれど、人は、幸せを得れば、幸せを感じにくくなる。幸せを得ると、幸せを失いやすい。という心を持っているようです。結婚や仕事も同じでしょう。あこがれだった結婚や就職も、望み通りの生活が始まってみると、感動が薄れ、欠点が目につくようになっていったりします。

 つまり、人の心は、何を手にしたかという結果よりも、どんな道のりを歩むのか、というプロセスにこそ幸せを感じる要因が眠っているようです。手に入れるべく努力を惜しまなかった時間、より良くなろうと協力した仲間、そんなかけがえのないプロセスにこそ、楽しさ、喜び、幸せがあるのかもしれません。

 子どもたちは、「何かを得る喜び」から、「その過程を味わえるように楽しみ、喜べる人」へと育んでいければ嬉しいなと思います。

 上皇后美智子様は、子育てにおいて、以下のような言葉を残されています。“「幸せな子」を育てるのではなく、どんな境遇におかれても「幸せになれる子」を育てたい”そのためには、まず、大人の私たちが、目の前にあるちょっぴり大変だと感じる事象をも、工夫し、楽しみ、笑顔と感謝で受け止める言動を見せて行きたいと思います。

 夏祭り、合宿、スポフェス、学道場の生徒とは海水浴とイベントが続いていきます。日々、子どもたちと共に楽しみ、成長できる環境に感謝しながら、イベントまでのプロセスや日常を全力で楽しみ、喜び、さらには、イベント当日も子どもたちと共に全身全霊で楽しみたいと思います。

おへそグループ統括園長 吉村直記

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