「6秒に1人 5歳の誕生日を迎えられずに消えゆく、小さな命」

 梅雨があっという間に過ぎ去り、夏本番となりました。私は8月生まれだからなのか、夏が大好きです。子どもたちと水遊びや、野外保育、合宿、海水浴、森のようちえん・・・様々な取り組みが充実します。まだまだコロナ禍ですが、withコロナが日常的になってきている昨今、これからの行事ごとも、できる限り延期や中止をせず進めていきたいな、と思っております。

 さて、おへそグループの年長児(にじ組)の生活発表会は、1つのテーマを持って、子ども、職員、保護者様に関わらず、共に学び合いを深めていくことを大切に進めていきます。今年のテーマは、給食の残飯や食に対する意識から「もったいない」というキーワードから学びが始まっています。

 先日は、佐賀在中の中国の方に「文化」と「もったいない」について講義をしていただき、世界では9人に1人が飢餓で苦しんでいることを知りました。日本の廃棄食料は年間約 2,000 万トンといわれ、途上国に住む人々5,000 万人分の、1 年分の食糧にあたります。世界では、年間で約920万人の子どもが栄養不良で亡くなっており、日本が廃棄している食料の1割程度で、その子どもたちの命が救えるとのことです。私たち日本人は気軽に食べ物を手に入れられますが、世界には植えに苦しむ人が7億人。「食の不均衡」に対して、私たちは何ができるのか、おへそグループは何ができるのか、そんなことを考えはじめました。

 さらには、世界では、5歳の誕生日を迎えられずに6秒間に1人、飢えや、栄養失調、病気、戦争等で、小さな命が亡くなっているそうです。そんなことを知ると、この平和な日本に住んでいると何気なしに過ぎていく「6秒」の意識が、特別な「6秒」に変わるのではないでしょうか。

 まだまだ、学び始めたばかりで、「何ができるのか」は、にじ組さんたち、そして、おへそグループ全体でアイデアを出しながら、私たちにできる「小さな1歩」を考えたいと思います。保護者様に協力をお願いすることもあるかと思いますので、ぜひともご協力をお願いいたします。

 実は、おへそこども園の玄関にある自動販売機は、「TABLE FOR TWO」という世界規模で起きているこの食の不均衡を解消し、 開発途上国と先進国双方の人々の健康を同時に改善することをミッションに活動している団体を通して、購入金額の2%が、アフリカの子どもたちの給食として寄付されます。

 一人一人にできることは小さなことかもしれませんが、その小さな積み重ねが必ずや、より良い社会、世界を作り出すと信じ、おへそグループ全体で学びを深めていきたいと思います。

哲学テーマ「もったいないって何?」
普段何気なく使っているこの言葉の意味を子どもたちと話してみませんか。何をもったいないと思うかももしかしたらそれぞれかもしれませんね。

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「6秒に1人 5歳の誕生日を迎えられずに消えゆく、小さな命」」への2件のフィードバック

  1.  大変すばらし施設ですね。 ホームページ拝見させて頂きました。
    企業主導型で小規模な保育園を運営している、石澤と申します。
     職員を大切にする気持ち、保護者様や子どもたちに対する考え方等、大変共感させて頂きました。
    私も、保育士の笑顔を大切にし、子どもたちや保護者様にも寄り添った養護と教育を実践してほしいと思っているのですが、認可保育園での経験や思考が離れづ、厳しい対応や躾になりつつあります。
     当方の職員の現場見学や、吉村様の講演など今後お願いできればと考えております。
    我々も保護者様に指示していただける保育園を目指し努力してまいりますので、今後とも参考にさせて頂きたく思います。  ありがとうございました。
    ※「どうせなら もっと上手に叱ってくれない?」購入し実践させてい頂いてます! 職員や保護者様にも案内し、子どもたちを正面から見直し、子どもと接していけたらと思っています。

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