私たちは「何を学ぶのか」を天から試されているかのように、新型コロナウイルス感染症の蔓延、トンガ海底火山の大噴火がもたらした地震や津波、隣国からのミサイル・・・等、次から次へと課題が降りかかってきます。
危機的状況になると真の人間性が出ると言われていますが、世の中にストレスがかかればかかるほど、SNS等での誹謗中傷をはじめ、お互いを攻撃する言動も多くなっていきます。「つよくやさしく、やさしくつよく」というおへそで取り組む空手道の道場訓にもあるように、危機を乗り越えるには強さはもちろん、優しさも必要になるようです。
2年前おへそこども園を大雨が襲った時、人的被害こそありませんでしたが、数カ月間、使えない保育室があったり、水で濡れた板がささくれを起こし、裸足ではなく上履きを履いてしか過ごせなかったりと、非日常が突如訪れることのストレスは職員たちにとっても相当なものでした。もちろん、保護者様や子どもたちにとっても同様だったかと思います。
しかし、そのような体験をすると、災害によって被害を受けた人の気持ちが少し分かるようになります。その方々に思いを馳せることができるようになります。同じ立場を少しでも経験すると、その苦しさ、辛さ、難しさ、大変さが身に染みて分かるようになります。
私たちはそうして、様々な体験を通じて心が成長し、真の優しさを学んでいくのだと、痛感いたしました。普段の生活の中でも、自分にできることは「なんでできないの?」とついつい口にしてしまいます。しかし、相手に同じようにできないことがあれば、「難しいよね」と共感することができます。
さて、この状況下で、生活発表会の中止の判断をさせていただきました。2011年から園を運営してきて初めてのことです。おへそで本当に大切にしてきた機会なので、おへそ一のお祭り男をはじめ、職員一同、本当に悔しい思いです。この悔しさは、体験してみないとやっぱり分かりません。
しかし、子どもたちを目の前にして、下を向いてばかりではいられません。生活発表会は映像を撮影しDVDでのお渡しとなりましたが、「リビングでみんなで見る生活発表会もいいよね」と、みなさんがお腹を抱えて家族で笑っている光景を目標に、職員も歩み始めています。
年度末に向けて、これからも難しい判断が続くことになるかと思います。しかし、年長さんの卒園式はなんとか迎えてあげたい。卒園式は、子どもたちのためはもちろん、お父さん、お母さんたちのため、そして、これまで大切に保育をしてきた職員のためでもあります。そのために少しでもリスクを回避しながら、気を引き締めて、進んでまいりたいと思います。
この度、保護者様には、たくさんのご心配、ご不安、ご負担がある中で、温かな言葉を職員にかけていただきました。一方、職員同士も、温かな言葉を掛け合い、励まし合う言葉が飛び交っておりました。
大変な状況の中で「つよくやさしく」をおへそに関わる大人が率先し実践していただきました。心から感謝を申し上げます。
おへそは素晴らしい場所です。これからも、みんなでいい場所を創っていきましょう。
おへそグループ統括園長 吉村直記
おっしゃる通りです。
外側のフォームに囚われず本質をみることがわからなくて…
ですが、やっと、自然の本質が調和、安らぎであり、鳥の自由さ、地球は愛の星であり、人間関係は愛であること。本の文字や会話の言葉の奥に隠れているものに気づくこと、桜を描くとき桜になることがやっと、あー、そうだったんだ!と。
そんな時に送られてきたこのメール。後押ししてもらっているようで嬉しくなりました。
本質を見抜く目をお持ちの園長先生とおへそに居れること感謝です!ありがとうございます。