観測史上最も遅い梅雨入りとなったとニュースで流れていました。雨よりも晴れが好きな私にとっては嬉しいようですが、農家さんからすれば、この時期に雨が降らないと育たない作物もあるようで大変困ったことです。
「良い天気」と聞くと、私は「晴れの日」を連想してしまいますが、ジブリの宮崎駿さんは「なぜ、みんな雨の日を『良い天気』と言わないのだろう」とおっしゃっています。
このこと同じように、私たちの勝手な解釈で子どもたちの行動を捉えてしまっていたりします。「この子は周りの子とは違う行動をしてしまうのでおかしい」と思う人もいれば、同じ子を見ても「少々変わり者だけれども、人と違う感覚を持っていて素晴らしい」と思う人もいます。「この子はシャイだから、もっと積極的になって欲しい」と思う人もいれば、「少々シャイだけれども、よく考えて行動できる力がある」と思う人もいます。子どもからすればお父さんやお母さんにどのように捉えて欲しいと願っているでしょうか。「おかしい」と言われるより、「素晴らしい」の方が嬉しいはずですし、欠けているところを指摘されるより、良い部分を見てもらえることが嬉しいはずです。
どうしてもお子さんのネガティブな部分に目を向けてしまうお父さん、お母さんは、少し見方を変えることで、子どもの意外なプラスの部分を見つけることができたり、それを伝えてあげることでお子さんの自信につながるかもしれません。見方を変えるヒントは「〇〇けれども、△△」と、ある本に書かれていました。雨の話を例にすれば「雨が降るのはイヤな時もあるけれども、作物にとっては必要なものだからやっぱり有り難い」という具合です。「けれども~」と考えるだけで、ネガティブな見方をしてしまっても、ポジティブに変換することができるようになります。
では、今月はワーク形式でやってみましょう。お子さんのマイナスだと思うところを、以下の1)に書いてみてください。次に、それをポジティブに捉え方を変えて2)に書いてみましょう。
【Let’s work!!】
1)
けれども、
2)
そして、次にやっていただきたいことはポジティブになった言葉をお子さんに伝えてあげること。さあ、伝えてみましょう!!もし、嬉しそうにしてたり、恥ずかしそうにしてくれていたら大成功でしょう。
出典:子どもの「逆境に負けない心」を育てる本(株式会社法研)