「自分に与えられた才能を見つけること」

寒さが日ごとに増え、季節の移ろいを感じるこの頃です。

森のようちえんの山散策では、木々も冬支度を始め、子どもたちが落ち葉や木の実を使って遊びながら、自然の変化をじっくり楽しんでいます。

さて、今月は画家パブロ・ピカソのこんな言葉をご紹介したいと思います。「生きるとは、自分に与えられた才能を見つけること。 生きる目的とは、その才能を他人に分け与えること。」この言葉は、子どもたちの成長を見守る私たち大人にとって、大きなヒントを与えてくれます。

親は子どもに期待をしますから、ついつい子どもたちの「才能」や「能力」を見つけよう、見つけよう、伸ばそう、伸ばそうと必死になってしまいます。しかし、この言葉を一度、大人である私たち自身に投げかけてみると新たな視点に立てます。私たちは、どんな「才能」を天から与えられているのだろう。そして、その「才能」を周りの人に分け与えているか。という視点です。

「才能」というと謙遜する人がいそうですが、「得意なこと」「好きなこと」「簡単にできること」と考えると思い浮かぶかもしれません。

子どもたちに関わっていて「面白いな~」と思うところがあります。子どもを動かそう、動かそう、とするよりも、面白そうなことを大人がやっていると「集まって!」と言わずとも覗きに来てくれます。

ギターの弦が切れて交換している時とか、ギターをチューニングしている時とかに、「えんちょうせんせい、なにしてるの!?」と、どんどん子どもたちが近寄ってきます。一方、「子どもを動かそう」と必死になってアプローチしていると、どんどん保育者の元から離れていきます(笑)

このように、私たち大人もまた「学び続け、才能を見つける存在」であることを忘れるてはなりません。

大人が日常を 「楽しむこと」「感動すること」を大切にし、それを周囲の人や子どもたちに伝え、共有する姿勢が、子どもたちにとってこの上ない最高の学びとなるように思います。

引き続き、冷たい空気の中で焚き火を囲みながら、変顔に磨きをかけて、子どもたちと共に冬を楽しんでまいります。

おへそグループ統括園長 吉村直記

カテゴリー: 2024

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