人の間違いを訂正する際は、とくに気をつけなければならない。
こちらの正義を振りかざす際は、細心の注意を払わなくてはならない。
褒めるとき、素晴らしい点を伝えるときは、臆することなく、どんどん伝えた方が良いが、
こちらの正義が、相手の正義とは限らない。
間違いを指摘し、相手に気持ち良く行動してもらうには、大きな信頼関係が必要だ。
実の家族であっても、「宿題しなさい」「やせなさい」と伝えても、気持ち良く行動するかと言えば、そうではないことを私たちが一番知っている。
相手の間違いを指摘するには、その何十倍の良いところを褒めて置かなければならない。
1つの指摘をするのに、最低でも10個くらいは良い点を褒めて置く必要があると思う。
10個でも足りないかもしれない。
こちらの正義が間違っていなかったとしてもだ。
他から見て相手が間違っていても、相手から見れば、それが正解であることを忘れてはならない。
信頼関係のないままの注意、指摘は、さらなる信頼関係の悪化を生むことになる。
そうすれば、注意指摘した側は、もっと注意指摘をしなければならない状況につながる。
あなたを信頼していないからだ。
だから、相手の背景に配慮しなければならない。
それを正義と思ってした行動を受け止め、認めなければならない。
そして、もう少し、こういう風にしたら良い方向に進むよ。という提案でなければならない。
注意、指摘より、提案の方がうまくいく。
結論、間違いを注意、指摘する必要性すらないかもしれない。
あなたとの信頼関係さえ築ければ、あなたの提案に、
笑顔で「ありがとうございます。いつもアドバイス嬉しいです」となるから。