0歳~1歳の子育て、保育で重要なことは、子どもの欲求を満たしてあげること。

0歳~1歳の子育て、保育で重要なことは、子どもの欲求を満たしてあげること、喜ぶことを叶えてあげること。

発達心理学者のエリクソン先生は、0歳~1歳までは、子どもの欲求が全て認められ、母親(またはその代わり)に依存できるような関係性を叶えてあげること、したいこと、喜ぶことを叶えてあげることを重要としています。

そのような依存体験をすることで、人を信じることへの安心感を得て、他人や自分を信じる力につながっていくとエリクソン先生はおっしゃいます。

子どもたちが望むことを受け入れてあげる、欲求を満たしてあげる、たくさん喜ばし、幸せにしてあげる。それが、乳児期には最も重要ということです。

子どもの行動を見ていると腹立たしいこともあるでしょう。でも、しっかりとその時期にたくさんの時間と愛情をかけて、欲求を満たしてあげることが、将来の自立につながることは多くの学者によって検証されています。

私自身、我が子にできていたかな~と思うと「?」のところもありますが、

これから育児していくお母さん、お父さん、皆さん、子どもが泣いて、抱っこして欲しい、

そういう願いは快く受け入れる育児者であって欲しいと願います。

おもちゃを買ってあげるとか、そういう心の満たし方ではなく、たくさんの愛情を与え、

触れ合い、語り合うような育児であったらいいと思います。

子どもの欲求を満たすと言っても、なんでも親が「やってあげる」というのとはちょっと違います。0歳でも、1歳でもよーく子どもたちを見ていると、「自分でやりたい」という気持ちがあります。

ですから、「やってあげる」ということだけではなく、「自分のやりたいようにさせてあげる」という方法も、子どもの欲求を満たすことにつながります。スプーンを自分で持ちたいとか、スープをぐちゃぐちゃにしたいとか、マナー的に「おいおい」と言いたい時があるでしょう。

その時に、笑顔で「きれいに食べようね」と穏やかに、嬉しそうに声をかけあげるような、心の余裕が大切かもしれません。

わが子を虐待してしまう親が増えていると言われていますが、虐待がよくないこと、というのは分かっているのだけど、心の余裕がない、自分の感情に規制がきかない、自分の欲求不満が大きい、愛されたい、満たされたい、それが幼い頃叶わなかった、だから自立しようとしてもできない。

「発達に飛び級はない」と言われています。乳児期にしっかりと満たされるような経験ができなかった、欲求は満たされなかった、望まれることをやってもらえなかった、その課題はその後もずっとその人の課題としてついてまわります。

0歳~1歳までの間くらいは、少々のことがあっても、目くじらを立てないで、子どもたちが望むことを受け入れてあげ、欲求を満たしてあげ、たくさん喜ばし、幸せにしてあげる。

お母さんだけでなく、お父さんも、おじいちゃんも、おばあちゃんも、保育者も、地域の人も、赤ちゃんが泣いていたら、不安そうにしていたら、しっかり抱いてあげて、満たしてあげる、そうやって、基本的信頼を獲得し、他人も自分も信じることができる人が育まれていくのでしょう。

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