「言葉」に頼らないコミュニケーション

人に声や言葉が存在しなければ「おはよう」というメッセージを伝えるために相手の顔が見えるところに行って身体のジェスチャーを通して、「おはよう」を表現すると思います。

「おはよう」という言葉に頼らず、「おはよう」という気持ちが伝わることを考えれば、表情や、ジェスチャーを通して、「おはようございます。あなたという存在を大切に思っていますよ」という挨拶の本来の意味を表現する必要があります。

人は「言葉」を持っているからこそ、「言葉」に頼り、言葉で相手を指摘し、指導し、言葉を飛び道具のように使い、楽なコミュニケーションを図ろうとします。

「ありがとう」「ごめんなさい」何気ない一言も、言葉が存在しなければ、相手の近くに行き、心からの気持ちを表情やジェスチャーに込めて伝えようとするでしょう。

子どもたちへの指導においても、遠くから大きな声を出して指摘をしたり、自分の都合で大声で怒鳴ったりするシーンも、声がなければ、大声で相手を威嚇したり、脅したりしない方法を選ぶ他ありません。

相手の名前を呼べない分、たくさんの「愛」を表情や表現に変え、伝えなければいけないかもしれませんし、相手に触れなければいけないかもしれません。遠くから相手を呼びつけることができない分、相手の元に自ら足を運び表現しなければいけないかもしれません。

「言葉」というのは時に、コミュニケーションを邪魔します。

「言葉」という楽なコミュニケーション手段で、大切な表情、表現を忘れてはいけませんし、相手の配慮を忘れてはいけません。

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