先日のおへそスポーツフェスタ「ヘソリンピック」では、急遽 各学年ごとの開催に変更させていただき、保護者の皆様には、たくさんのご協力をいただきました。一方、各学年になったことで、「ゆっくり子どもの成長の姿が見れた」という皆様の温かな言葉によって、救われる思いでした。ある保護者様からは、「1時間の間に6回泣きました」と報告していただきました。ご協力誠にありがとうございました。
今回のスポフェスは、昨年度が中止(年長のみ)だったこともあり、いつにも増して子どもたちの大きな成長が見れた機会で、職員もたくさんの感動をいただきました。
様々なイベントが中止、縮小される中で、この感動をみなさんで共有できたことが、何よりも幸せなことでした。0・1歳児の園内スポフェスもしっかり楽しみ、盛り上げたいと思っております!
さて、先日、保育園の子どもたちと野外に遊びに行ったときの話です。楽しく遊んで、そろそろ帰ろうとバスに向かって歩こうとした際に、誰かが私の腰の辺りをツンツンとしてきます。パッと振り返ると、2歳児の小さな女の子が、ベンチに置いていた私の忘れ物を手渡してくれたのです。
こんな小さな子どもでも、周りの人に気遣い、サポートする気持ちを持ち、優しさをしっかりと発揮してくれる心に深く感動させていただきました。
毎日、子どもたちと接していると、このようなできごとが日常の中でたくさん起こります。そんな子どもたちを私は心から尊敬しています。スポフェスも企画が変更変更で、至らないところもあったと思いますが、子どもたちはその状況を笑顔で全力で楽しむことができます。
大人になると他人の「お手伝い」となると損得勘定が頭をよぎってしまいますが、子どもたちは「お手伝い」にも意欲を持って取り組むことができます。親を心から信じ、大好きでいてくれます。日々を全力で生き、100%で笑い、100%で泣きます。ちょっと控えめに笑っておこうかな、ちょっと控えめに泣いておこうかな。なんてことはあまりありません。
私たち大人が1日を自分らしく100%で生きることができるでしょうか。
「尊敬」とは、決して、大人同士の関係だけではなく、どんな小さな子どもに対しても持つことができるように私は強く思います。そして、相手を「尊敬」することができれば、掛ける言葉も変わります。どんな年齢、職業の人がいても、この人から学ばせていただけることはないか、この人のリスペクトポイントはどこか、と考えることができます。
歴史小説家吉川英治さんの言葉に「我以外皆我師」という言葉があります。「自分以外のものはすべて私の師である」という意味ですね。病気は日々の健康の有難さを教えてくれます。災害は日々の平穏の幸せを気づかせてくれます。子どもは親として、人間としての成長の機会をもたらしてくれます。保育園で働く職員からは、子どもたちに対する底なしの愛情を注ぐことのできる心を学ばせていただいています。
目の前の子どもたち、目の前の事象から、「学ばせていただけることは何か」という心がけによって、日常生活においても、日々逢う人たちからも、学ぶことが多いことに気づきます。
コロナ禍でこれからも様々な判断が必要になってくると思いますが、そんな時期だからこそ、創意工夫を試され、成長の機会をいただいております。保護者様には引き続き、ご協力をいただくことがたくさんあるかと思いますが、「子どもたちを真ん中」に楽しいOHESOLIFEを楽しんでいただけるよう、職員一同、まい進してまいります。
いつもありがとうございます。
おへそグループ統括園長 吉村直記