「人の本質を見る時代」

 当園の活動にご理解とご協力、誠にありがとうございます。先日は、幼児はスポーツフェスタが開催され、子どもたちの成長を通して、たくさんの感動をみんなで味わうことができました。また、新曲「いやしの唄」も大好評?のようで何よりです。

 さて、以前ご案内した通り、9月末より職員の髪色や服装に関する方針を見直し、より自由な選択を認めることといたしました。職員たちの意見を踏まえながら検討してきた内容なのですが、見直しのきっかけを与えてくれたのはやはり子どもたちでした。

 おへその中高等部では、毎月様々なテーマでディスカッションする勉強会があります。
「大人ほどかっこつけるよね」「SNSでキラキラしてても現実は違うよね」「結果、かっこつけていないほうがかっこいいよね」「自分を持っている人とか、等身大で生きている大人とかがかっこいい」「髪色がどうとかで人を判断するとかダサいよね」「自分らしくいれることが幸せだよね」etc.

 子どもたちは私たちが思っている以上に本質を見る力を持っているようです。子どもたちをはじめ、若者の価値観はものすごいスピードで変化、進化し続けています。今話題の生成AIもとんでもない進化を遂げています。チャットGPTは、優れた言語処理能力と知識を備え、人間を上回る総合的知能を持ち、今後、AIによって置き換わる可能性がある職業は、全職業の約47%とも言われているそうです。(「生成AIで世界はこう変わる」SB新書)

 今の時代に、「わからないことを調べるときにインターネット使ったらいいらしいよ!」とか、「音楽は聴くときはスマホ使った方がいいよ!」と言っていたら、「今更???」となってしまいます。5年、10年後には、もっともっと、「自分らしさとは」「働きかたとは」「人生とは」「豊かさとは」「幸せとは」そんな価値観もどんどん変化していくことでしょう。

 前置きが長くなりましたが、おへそグループでは、開園当初から、「”違いを楽しむ”、”違いを認め合う”」という多様性を尊重する方針を大切にしてまいりました。子どもたちはもちろん、働き手の多様性、自己表現も尊重していきたいという思いから、【職員の髪色および服装自由化】について取り組みを進めてまいりたいと思います。さらに働きやすい環境を提供することで、職員がさらにモチベーションを持って、より質の高い保育を実現することにもつながると考えています。

 この決断は、子どもたちにとっても、人の外見の違いがその人の価値を決めるものではないという大切な学びの機会になると考えています。さらに、今回の方針を聞いた保護者様から「賛否を問われているわけではないですが、こうした働き手の働きやすさにつながることは大賛成です」と早速うれしい言葉をいただいております。

 この度の取り組みは、職員の外観に関するものであり、保育の内容や安全管理には一切影響がありません。これからも、職員一同が多様な価値観を体現し、子どもたちにとって心豊かに成長できる環境作りに努めてまいります。ご不明な点やご質問がございましたら、どうぞご遠慮なく園長または職員にお知らせください。      

おへそグループ統括園長 吉村直記

カテゴリー: 2024

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