保育者は、指示命令で子どもを動かすのではなく、
子どもが気づいて、自ら動くことを支援する。
保育者は、「順番を守りなさい」と先走るのではなく、「順番を守ろうかな」と芽生える瞬間を待つ。
保育者は、「手を洗いなさい」と先走るのではなく、手を洗って見せて「気もちいいな」と言ってみる。
保育者は、給食前に「おてて、ぴっ!」と先走るのではなく、「お腹空いたね」と言ってみる。
保育者は、子どもたちを「整えよう」と先走るのではなく、子どもが「自ら整うこと」を待ってみる。
言葉を出す前にかけるべき言葉か考える。
黙って子どもを見守ってみる。
あえて言葉を出さずに子どもを見守る。
子どもが求めてきたり、言って欲しいと思っているときに、はじめて声をかける。
静かなとき、何もないとき、手遊びしていないとき、歌っていないとき、授業していないとき、指示されていないときに、子どもは様々なことを考えている。
保育者が何も提供していないとき、
子どもは自ら何かを得ようとする意欲や余裕が生まれている。