2011年からおへそ保育園が開園しましたが、園児は5名(くらい?)から始まり、その当時に入園をしていただいた丸田誠志朗くんと、李侑珍さんが、晴れて、おへそ学道場を卒業します。
誠志朗くんは、開園当初から保育士として支えてくださった丸田祐子先生のご息子。おへそ保育園を卒園した後も空手を続け、今では茶色帯(黒帯の一歩手前)まで取得しました。心も体も大きく、料理が好きで、将来は、「商品開発」をしたいと夢を抱いています。
侑珍さんは、東日本大震災を機に、関東より佐賀に引っ越してきてた韓国出身のご家族です。何事にも意欲を持った子で、一度は、学道場をやめて、たくさんの習い事に専念しましたが、「おへそ学道場がやっぱり楽しい!」ということで、また、舞い戻り、学道場生活を楽しんでいました。将来は、CAさんになりたいと夢を抱いています。
おへそ学道場の卒業イベントにて、誠志朗くんには、今では、年長さんにしか教えない空手の「基本型」を2歳児の頃からビシバシと指導をして、涙を流させていたことを謝罪しました(笑)。
侑珍さんには、入園当時、園に来たら泣いていて、必死に覚えた韓国語の下手くそな歌で、あやしていたのですが、園長先生にとても懐いてくれた思い出をお伝えさせていただきました。
2人は、約10年もおへそに通い続けてくれたことになります。2人はもちろんですが、2人を支え続け、おへそという場所を信じてくださった保護者さんには感謝しかありません。
2人の卒業スピーチでは、誠志朗くんの商品開発したものを、侑珍さんの将来乗る飛行機の機内食で出したいと、お互いに夢を語り合っているのも見て、お互いおへそっ子としての仲間意識を持って、今後の人生を歩んでいってくれるのかと思うと、涙なしではいれませんでした。
そんな2人が、卒業を機に、「ランドセル」をアフガニスタンに寄付をしたいと申し出てくれました。
数年前に、おへその年長さんの生活発表会にて、実際にランドセルをアフガニスタンに寄付する取り組みを実施したことがありました。
そのことを覚えていてくれたようで、おへその職員へ募金を募り、送料を調達し、今準備を進めています。
自らの夢はもちろん、少しでも、自分以外の人の幸せを考え、それを自分の幸せ、喜びとして感じることができる人がこの場所で育ってくれたのであれば、本当に幸せなことと思います。
これから、2人は中学生となり、少しずつ大人に近づいていきますが、おへそで感じたことを胸に、引き続き、幸せな人生を歩んでいくことを微力ながら、応援し続けていきたいと思います。
卒業おめでとう!そしてありがとう!!