今回は「幸福学」の第一人者と言われる先生が幸せになるために必要な「幸せの4つの因子」について書かれた本です。
原文のままではなく、まとめを書いていきますのでご了承ください。
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子育ての一番の基本は、「あなたが幸せでいること」。「幸せは伝染する」という学術研究結果があります。
「子どもたちを幸せにしなきゃ!」と力まなくても、いえ、力まないからこそ、子どもたちは幸せに育つのです。
物理的な豊かさは、人間の本質的な幸福に寄与しません。
高度経済成長より日本のGDPは増加し、モノが増え、物質的には豊かな国になりました。
しかし、その間の国民生活満足度を見ると、実は横ばい状態となっているのです。
物質的な生活が豊かたになったとしても、人々の本質的な幸福には直接、影響しないことがこれで分かります。
一般的に、幸せには「長続きしない幸せ」と「長続きする幸せ」があることがあります。
経済学者のロバート・フランクは、周囲との比較で満足を得るものを「地位財」、他人との相対比較とは関係なく得られるものを「非地位財」と整理しました。
長続きする幸せは、非地位財によってもたらせらるとされます。この非地位財には、健康や事由愛情などがあります。
このような実証されたデータを分析し、幸せに影響する以下の「4つの心的因子」を導き出しました。
1)「やってみよう!」因子
夢や目標を持つこと。好きで、夢中で楽しく没頭できるものがあること。
小さな達成感を味わっていること。
2)「ありがとう!」因子
家族や友人など、愛情に満ちた関係、人とのつながりをつくりだしている。
人を喜ばせたり、愛情や感謝、そして親切にしたいという気持ちが幸せへとつながる。
3)「なんとかなる!」因子
「まあいいか」と気軽に構えること。楽観的で前向きでいること。
自分を認め、自分自身を好きでいること。
4)「ありのままに!」因子
他人と自分を比較することなく自分らしく振る舞う。
人の目を気にせず、自分らしく、自分のペースで過ごす。
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「4つの心理因子」をつくることが幸せにつながると著者はいいます。
そのためにいくつかのトレーニングが掲載されていますが、すべては冒頭に記述されている。
親である大人が実践し、幸せ作り出していくことが子どもたちのためになるとのこと。
いつも「おへそ」で大切にしている環境と同じですね。