波戸岬の夏合宿を終え、どことなく自信がみなぎっている様子の年中・年長さん。夏休みに入り、朝から登園する学童生も加わって賑やかな”おへそLIFE”が繰り広げられています。
さて、夏休みとなると子どもと過ごす時間も増える一方、「ちゃんとしなさい!」「そんなことしちゃダメでしょ!」と子どもを叱る機会も増えてしまうのではないでしょうか。「何度も言うけど伝わらない、聞かない」というのが悩みのお父さん、お母さんもいらっしゃるでしょう。愛情があれば子どもに伝わるか、というとそうでもありません。子育てにもスキル的な部分が存在します。
今回は、「子どもに伝わりやすい言葉がけ」という子育てスキルに焦点を当ててご紹介したいと思います。ポイントは以下の通りです。
1)普段できている「良い行動」に着目し、言葉をかける
2)否定的でなく、肯定的で「子どもにして欲しい行動」を言葉にする
詳しく紹介していきます。
1)普段できている「良い行動」に着目し、言葉をかける
大人は、子どもの「して欲しくない行動」、「問題行動」に着目しがちです。普段は適切な行動をしているにも関わらず声をかけることはありません。例えば、部屋の中を走ってしまう子に「走らないの!」と声かけることはあっても、普段、歩いているときに、「歩いていて偉いね」とはなかなか言いません。10回に1回の問題行動よりも、10回に9回の普段の適切な行動に着目してあげることが重要と言われています。
2)否定的でなく、肯定的で「子どもにして欲しい行動」を言葉にする
先程の例で、部屋の中を走ってしまう子を例としたときに、ついつい「走らないの!」と「~してはいけない」という否定的な言葉がけが多くなってしまいがちです。子どもには否定的な言葉より、肯定的なプラスの言葉の方が伝わりやすいと言われています。なので、「走らないの!」ではなく、この場合は、シンプルに「歩きます」という表現になります。
以上のようなポイントを抑えながら、伝えてみると子どもの行動が大きく変化してくれるかもしれません。
せっかくなので、保護者さんも練習してみましょう。
Let’s work!! 「子どもがソファに立って、飛び跳ねています」
1)促したい行動、して欲しい行動は何ですか? A.
2)その行動を促すための言葉掛け A.
3)ついついおこなってしまう適切でない言葉掛け A.
4)普段(静かにしている時に)かける言葉掛け A.
サンプル回答:1)A.ソファに座って欲しい 2)A.ソファに座ります 3)A.立ったりしないの! 4)A.ソファに座って本を読んでいて偉いね。