人は今の”手持ちの力”を使って生きている。
明日、身につくかもしれない力で今日を生きることはできない。
将来、使うための力を身につける”準備”よりも、”手持ちの力”を最大限使っているうちに、
次の新しい力が身についてくるという発達の原則がある。
“手持ちの力”を使って世界が広がることで、子どもたちは楽しさと喜びを感じる。
また、その”手持ちの力”で貢献できれば、周囲が喜び、それにより自分も喜ぶことができる。
そのような機会が次の発達を自ら獲得していく意欲につながる。
それが、発達の原則である。
(発達心理学者・奈良女子大学名誉教授 浜田寿美男先生の言葉より)