子どもが朝の準備をしないとき、友達とケンカをしているとき、ぐずって泣いているとき、大人にとってちょっと困った行動をとるときがあります。
大人のフィルターを通して、子どもを見るとき、「何をしてるの?」「はい、ちゃんと準備しなさい」「ぐずぐずしないの」となってしまうことがあります。
しかし、子どもにとっては「どうしてもお母さんと離れることが寂しかった」とか、「熱がある」とか、「親の都合で夜寝るのが遅くなった」とか、さまざまな背景が隠されている可能性が十分にあります。
大人に置き換えるとよくわかることなのですが、朝のバタバタしている時間に、子どもがぐずってしまって、どうしても出勤時間に遅れてしまったときに、
上司から「何してるの?」「もっと早く来なさいよ」「遅刻は社会人としてダメでしょ」なんて言われたときには、「わかってるよ」となるでしょう。
一旦、そういう「大人フィルター」や「上司フィルター」は外して、相手の状況や、相手の気持ちを確認することがとても重要でしょう。
「大丈夫?何かあった?」とか、「なんか調子でも悪い?」とか、そういう問いを大切し、まずは相手に確認をすることです。
相手の状況確認をせずに、自分の言い分だけを伝えることを子どもたちに伝えていることになります。
そんなコミュニケーションを子どもに伝えていることになります。
ひとつひとつの子どもとの対話は、子どもがコミュニケーションを学んでいる機会です。
相手の状況を確認せずに、唐突に一方的に、自分のフィルターを通してコミュニケーションする方法を伝えていることになります。
大人のフィルターを一旦外し、子どもの背景を問うような習慣を身に着けていくことで、困った行動(困ったと思っている行動)が随分減っていくと思います。