「年度はじめにあたって」~おへその保育目標「楽しむ心、考える力、認める力」~

職員へ向けて・・・

年度はじめで、環境も子どもも一緒に働くメンバーも変わり、バタバタと保育が進んでいることと思います。こんな時期にだからこそ心がけて欲しいこと、どんな思いで保育と向き合って欲しいのか、どんな思いで日々を送って欲しいのかをまとめましたので、少しお付き合いいただき、目を通していただければ幸いです。

  「『~するべき』を緩め、ゆっくりと目の前の時間を大切にする」 

人は不安になればなるほど、「~するべき」という自分の価値観を強力に保持、主張したくなるもの。 しかし、人の価値観というものはそれぞれであり、人の違いがあって、イノベーション(変革)は生まれていきます。 違う意見なくして進化はありません。お互いの違う感覚こそを大切にしていきたいものです。

 年度はじめは、お互い不慣れな環境で気づけば「~するべき」「~しなければならない」という主張がぶつかりあったりします。確かに子どもたちや職員同士で「限りなく正解に近い答え」を模索していくことはとても重要なことです。  

しかし、自分に置き換えてみるとわかることですが、正解だからと言って、それに向かって当たり前のように行動できるわけではないはずです。  

例えば、「痩せることが健康に良い」と思っていても、すぐに「痩せることに向かって行動できる」かというとそうではありません。他にも、自分が不慣れな環境で、「もっとこうしなさい」と求められても、「分かってはいるけど今のタイミングでは難しい」というものがあります。 五味太郎さんが言っていましたが、「心」という字はパラパラしていて整っていない。心というのは整っていない不安定さが心なんだと。 

 それは、職員も同じ、子どもも同じ、保護者も同じです。 

新しい環境、新しい場所、新しい人、新しい世界、新しい仕事、様々な不安を持って、パラパラした心を持って、この場所に共存しているわけです。 夫婦でも長い時間をかけてゆっくりと夫婦になっていくわけです。目の前の子どもも職員も「他人」なわけです。

 まずは、お互いを否定せず、求めすぎず、目の前の時間をゆっくりと過ごしてみる。

「~するべき」という課題はたくさんあることでしょう。部下や後輩に求めたい気持ちもあるでしょう。 しかし、それはお互いの余裕と、信頼関係と、笑顔があってこそ、お互いに求めれるものです。

まずは、お互いを信じ、尊重しながら、お互いが笑顔になる「楽しむ力」ということを大切に、お互いの笑顔を最優先してみてください。 

《大切にして欲しい問い》 
「相手をどの程度知っていますか?」 
「相手をどの程度尊重していますか?」 
「自分も相手も笑顔にする楽しむ心を大切にしていますか?」 

「怒りと否定で人を動かさず、笑顔と感謝で人を動かす」

 人を動かす方法が大きく2つあります。

 ・怒りや否定、恐怖で人を動かす方法 

・笑顔と感謝、愛で人を動かす方法  

子どもに関わる人であれば、できれば後者でありたいなと思っています。 完璧は難しいです。私もいつになっても課題ではありますが、そこに理想を置きながら、成長していくことは素晴らしいなと思います。

 子どもも、大人も、人は幸せになりたいという欲求があります。笑顔と感謝、愛で動いた人は幸せになりやすいですが、怒りや否定、恐怖で動いた人は苦しくなるばかりでしょう。

 自分に置き換えればわかるはずです。

でも、人は「自分もそうされてきたから」となかなか進化しない人もいます。自分がされて嬉しいことは相手も嬉しいことが基本です。

 頭ごなしに怒られていやであれば、相手にはしない努力をする。

という基本を大切にしていく。

それは相手を想像するという、おへそで大切にしている「考える力」です。 相手を思いやり、相手が気持ちよく成長できることを応援することです。 

相手のモチベーションを下げて動かすのではなく、モチベーションを上げながら成長させることを大切にすることです。これは子ども、大人に関わらず同じことです。  

《大切にして欲しい問い》

 「相手にかけた言葉は相手のモチベーションを上げていますか?それとも下げていますか?」 

「怒りや否定で人を動かしていませんか?」  

「お互いを否定せず、強みを活かす」

 次に、お互いの強みを活かすということです。相手を批判する、否定するということは、よっぽど自分が相手よりも勝っていると思っていると勘違いしているのでしょう。 

相手は自分が持っていない能力を持っていたり、自分にはできない努力ができたり、自分にはできないセンスがあったり、自分にはできない縁の下の力持ちになれたり・・・。

 自分にないものが相手にはあり、相手にはないものが自分にはあるわけです。 お互いが唯一無二の存在であることを尊重しない限りは、本当の意味での保育者にはなれないような気がします。  

「目の前の子どもは可愛いからできるけど、目の前の大人にはできない。」というのはちょっとどうかと思います。完璧は難しいけど、おへその「認める力」というのを少しずつ成長していくことは大切です。 

 「この人はどんな人でも活かせる」という人と、「この人はどんな人と一緒にしても不満を言う」という人がいます。

 できれば前者のような人に近づいていきたいと私も思っています。どんなに能力が低くても、どんなに特性があっても、その人を信じ、その人に合ったアプローチで、その人の強みを最大限活かせる人になりたいと思います。

 私は園のリーダーとして、先生たちの強みを最大限活かしたいと常に考えながら日々を送っています。強みを活かすというのは、その人の笑顔や幸せを創ることにつながるからです。

 自分の弱みに焦点を当てられて、存在意義を感じなければ、人はモチベーションを上げることはできませんし、笑顔にも幸せにもなれません。 

目の前の人の不足を見つけるのではなく、強みを信じ、言葉にしてあげる。

子どもにも大人にも、そうやって目の前の人を笑顔にしてからしか、何も始まらないことを理解しておく必要があると思っています。

 《大切にして欲しい問い》

 「相手の強みを知ろうとしていますか?」

 「相手の強みを見つけ伝えてあげていますか?」 

「弱みの指摘ばかりをしていませんか?」  

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