中高等部を開設し、約3週間が経ちました。
先週の金曜日は、はじめて、夜ご飯(カレー)を共に作る日でした。
「牛肉と豚肉は、半分半分がうまいぞ」
「玉ねぎは、こうやったら、目に沁みないよ」
「肉と野菜、どっちを先に炒めるんだっけ」
「ちょっと手が切れたから絆創膏貼ってくる」
忙しいけど、笑いの絶えない時間。
バタバタとグダグダと時間をかけて、やっと完成したカレー。
「やっぱり、みんなで食べるとうまいね」
「おかわりある?」
「次は、もっとご飯炊いとこうぜ」
「誰が、お皿洗う?」
みんながひとつの目的をもって協力し合い、
感動し合い、笑い合い、喜び合っている姿は、とても微笑ましい。
次の日、ひとりの保護者さんから、「うちの子『昨日が、人生の中で一番楽しい時間だった』と言ってました」という報告を受け、
私たちが、ひとりひとりの子どもたちの、一番というのはおこがましいけれど、楽しい瞬間を創るお手伝いができているんだな、と改めて、この仕事の意義を深くとらえることができたような気分です。
子育てや保育は、目の前の子どもがどんな大人になるのか、先が見えない中で、手探りで進んでいく冒険みたいなものです。
でも、このおへそには、小学生になっても、中学生になっても、それぞれが主体的に人生を楽しみ、笑顔いっぱいの子たちが目の前にいる。園を卒業しても「おへそは楽しい場所」なのだと、言葉にし、喜んでくれる。
日々の子育てや保育の不安はあるでしょう。
でも、おへそで育った子どもたちの未来がこの場所にはあります。
ぜひ、中高生たちとお会いされたら、声をかけていただき、いろんな質問をされてみてください。
「将来、人生を楽しみ、幸せになるための、私たちはその根っこを創っているんだ」と思えば、日々の不安も、少し有意義な時間になるかもしれません。
「人生の中で、一番楽しい時間でした」そんな瞬間を創れるお手伝いが、引き続き、できれば幸いです。