「信頼感を育ててから、しつけをする」

保育園や幼稚園で先生たちは、ルール違反をする子を、いろいろなことができるようにしていこうと、一生懸命しつけをします。

けれど、ルールを守らない子は、しかったり、注意をしたり、罰を与えたりしても、よくはなりません。むしろひどくなります。

言うことを聞くようになんてなりません。しかってわかるものではないんです。

そういう子に対しては、しかりつけるのではなく、基本的信頼をつくるところからやりなおすんです。大人が子どもに無条件の愛情を示す。子どもの要求を受け入れてあげる。そこからはじめて、じょじょにしつけを教える。それが大切なことなんです。

子どもを上手に育てる人は「早くしなさい」とはあまり言いません。子どもがそんなに早くできるわけがないことを知っているからです。「がんばれ」とも言いません。

子どもは、がんばれと言われて、がんばる子になるわけじゃないですよね。

むしろ、そう言われなかった方が、がんばるようになりますよ。

児童精神科医 故 佐々木正美先生の著書より抜粋

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