「平和や幸せを考える」

 梅花の香りに、春の訪れを感じる頃となりました。あっという間に3月です。
 生活発表会に続いて、保育参観や空手の昇級審査までもが、残念ながらリアルでの開催が中止となり、度重なるコロナの猛威に本当に苦しい日々が続きました。しかし、保護者様のご理解とご協力をいただき、おかげ様でなんとか令和3年度の卒園式を開催できる見込みです。 保護者様のご理解、ご協力に改めて心より感謝申し上げます。

 コロナが落ち着きを見せているかと思うと、ロシアがウクライナに侵攻するという衝撃的なニュースが流れてきました。子どもたちを含めたたくさんの一般市民の方々が犠牲となっているとのことで、本当に心が痛みます。少しでも早い終息と、世界の平和を祈るばかりです。
 私の空手の恩師は生前、小学校の私たち生徒に「世界の平和なくして、個人の真の平和も幸せもあり得ない」という言葉を送ってくれたことがあります。今になって心に大きく響いています。


 改めて世界の幸せを考える機会を与えてくださっているかのように、今年度の年長児にじ組の発表会は、「しあわせのバケツ~世界のしあわせのカタチ~」というテーマを子どもたちと職員が選んでくれました。「幸せとはなにか?」「世界中の幸せのカタチとは?」とおへそグループ全体で取り組みを進めてまいりました。 今回のにじ組の取り組みも含めて、生活発表会の様子は、DVD にしてお渡しさせていただきますので、この機会にぜひ、保護者様、ご家族の皆様で、「幸せ」や「平和」について考える機会にしていただければ幸いです。映像ならではの面白い編集もありますので、乞うご期待です★ (保育園・こども園・つながり・スタジオの園児にDVD 配布)

 

 さて、今年度から、コロナ禍でも子どもたちと楽しく、そして、学びを深める方法を模索し、「森のようちえん」プロジェクトを開始しました。 デンマーク発祥で子どもたちが1日中森の中で過ごすという一風変わった取り組みです。森のようちえんの特徴は、森全体の自然が教室となり、草や木、虫、火に触れ、自炊などを通して自然と協力する心を学びます。 また、カリキュラムを大きく設定せず、自然の中で自ら遊びを探すことで、子どもたちのクリエイティビティや自主性が育み、さらには、山道は走らずゆっくり進む、火には気をつける、木登りはどの木だったら大丈夫か、など、自分の身や周囲にある危険を察知する力、日頃より園内で様々な力を育んでいる 自ら遊びを見つける力、ルールを守る力、協力する力等、子どもたちが自立に向かって進んでいるかを確認する大切な機会にもしてまいります。来年度からは、定期的に企画し、3歳児~学童の子どもたちと職員たちとで森の中で学びを深めたいと思っています。


 今年は、年長さん以外にも、学童生の3名も卒業を控えています。年度末までの時間を大切に、幸せに、子どもたちと過ごしてまいります。   

                             
おへそグループ統括園長 吉村直記

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