はじめて園に預けられる保護者様へ

はじめて園に預けられる保護者様へ

お子さんをお預けされるとき、お子さんが涙されるととても辛いでしょう。

しかし、それは、お子さんに今までたくさんの愛情を注がれた証拠です。お子さんの安全基地がお母さんである証拠です。たくさんの愛情を受けて、お子さんがお母さんをたくさん愛している証拠です。

そんな愛情をたくさん受け取ったお子さんは、「なぜ、お母さんと離れなきゃいけないんだよ!」と抵抗して、悲しくて、寂しくて涙があふれてきます。それも、至極自然なことです。

4月から入園して、毎日泣き続けて、今後、どうなるんだろう。とご不安になっている方もいらっしゃるかもしれませんが、4月いっぱい、5月連休後を乗り越えると、多くのお子さんが園に慣れて、園生活を楽しむようになっていきますので、ご安心ください。6月頃にもなれば、4月に泣き続けて期間が嘘のように、園や保育者に慣れてきます。迷いなく登園するようになって、少し、お母さん方が悲しんでしまうほどです。

お子さんは、今、たくさんの葛藤をしています。「本当にこの先生たちは僕のことを守ってくれるのかな」「安心していいのかな」と感じています。その寂しさを保育者が温かく受け止めてあげていくと、少しずつ安心して、お母さんからも、保育者からも離れていくようになっていきます。「お母さん、お父さんは夕方になると必ずお迎えに来てくれるんだ」と毎日のルーティンを理解するにつれ、どんどん安心してきます。「少し頑張れば、お母さん、お父さんはお迎えに来てくれるし、せっかくだから楽しむか!」と、自分からバイバイができるようになったり、自分の好きな遊びに熱中するようになっていきます。

お母さん、お父さんと離れる時は、挨拶のように涙を流すことが続くお子さんもいらっしゃいます。しかし、多くの場合、「さっきの泣きはなんだったんだろう(笑)」と思うくらいに、数分後にはケロッとして遊びに夢中になっていたりします。

お仕事中に預けることに罪悪感を持つお母さん方もいらっしゃいますが、お子さんは園でたくさんのことを学んでいます。遊びの中で、同世代の子たちや、年下の子、年上の子と関わり合いながら、たくさんのことを学び合っていきます。家の中で、一人やお母さんと一対一では決して学ぶことのできない体験して、成長していきます。

小学生、中学生ともなれば、親からどんどん離れていきます。お子さんが涙を流すこの時期を味わうように過ごしてみてください。「家庭でたくさんの愛情を与えることができたんだ」と自分自身に花丸をあげる機会にしてみてください。

そのうち、保育園から「帰らない!」と言い出して親を困らせるようになりますよ(笑)その時を楽しみに、ゆったりと、気長に待ってあげてください。

もし、ご不安なことがあれば、「こんなこと聞いたら恥ずかしいかな」「変に思われるかな」なんて思わず、担任の先生や主任の先生、園長にも小さなことでも相談してください。

必ず力になれるよう努めますので、安心してください。

それでは、本日の登園も心よりお待ちしております。

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