9月は、おへそグループのスポーツフェスタを開催しました。久しぶりに体育館で大規模で開催することができました。
0歳・1歳も園内で可愛らしく、楽しく参加し、にじ組さんが、各クラス・グループのオープニングで盛り上げる等、おへそグループ全体での取り組みとなり、子どもも大人も大盛り上がりで終了いたしました。
スポフェスにご参加いただきました保護者様も、ありがとうございました。親子対抗の玉入れでは手加減なしに、何事もなかったように子どもたちに勝利する保護者様にもおへそイズムを感じ、感動いたしました(笑)
さて、おへそグループには、なんと3.5人に1人、わが子を預けながら働いている職員がいます。法人全体で70名中20名を超えています。もちろん、居住のご都合等で、預けることが難しかったり、わが子とあえて離れて働きたい方もいらっしゃいますが、多くの職員にとって「わが子を預けたい場所」=「自分も働きたい場所」になっていることは、とても嬉しく思います。他園の園長先生等からすれば、これは本当に驚異的な数字で、視察・見学に来られると毎回びっくりされます。「人が共に育つ場をつくりたい」そんな思いで、おへそを運営しておりますが、子ども、職員、そして保護者様も、一緒になって学び合う場所に少しずつ近づいていることは、とても嬉しく思います。
ここで本題なのですが、学びも、仕事も、子育ても、決してあって当たり前のものではありません。学校での授業、宿題、読書等も、日本の小学生にとっては嫌われる存在だったりします。しかし、世界には地域に通える学校がなかったり、経済的な理由から学校に通えない子どもたちがいたりします。先日、発展途上国のひとつであるミャンマーの現状を聞く機会があったのですが、勉強のために使用するノートや鉛筆等の文房具すら手に入れることができない子どもたちもいるそうです。
「ない」ことがふつうだと考えれば、今目の前に「ある」ことだけで、本当に幸せであることに気づくことができるのですが、人間はどうしても、「ある」とそれが普通に、当たり前に、なっていきます。すると、「ない」ことがあると、不平や不満が出てきます。ミャンマーの子どもたちのように、「学び」に枯渇していれば、学校に通えること、文房具を買えること、授業があること、宿題があることを本当に幸せに感じることができるでしょう。「ない」からこそ、学びたい気持ちも強くなり、自分の成長につながるかもしれません。
そう考えると、「ないこと」「不足していること」は、不幸なことではなく、むしろ「あること」「満たされていること」を幸せに感じる因子になり得ます。「ある」ことを基準とせず、「当たり前」と思わずに、日常に感謝や幸せを見出すことができれば、幸せな気分に満たされることはもちろん、学校や仕事での学びも、本当に幸せなことだと気づかされます。
私はおへそを「子どもだけの場所でもない、大人だけの場所でもない。子どもも、大人も、地域も、一緒に学び合い、育ち合う場所」そして、「何かに情熱を持って生きる人が育つ場所」と定義しています。そのために、どんな場づくりが必要なのか。どんな、大人の姿が必要なのか。そんな「問い」を考え続ける発展途上の場所です。
人生の中で、皆様とこうして学び合えることに心より感謝し、引き続き、保育園という枠にとらわれず、新しいことにチャレンジできる場所でありたいと思います。
現在、佐賀市の認定NPO法人 地球市民の会様が、ミャンマーの子どもたちに「学ぶ幸せ」を届けるためのプロジェクトを実施されていますので、ここでご紹介させていただきます。
詳細はコチラ→https://syncable.biz/campaign/3521/
おへそグループ統括園長 吉村直記
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