「子どもの背景を見る習慣」

教室を出て、なんとなくみんなの中に入れない子。

注意散漫で、話に集中できない子。

いつも以上にわがままを言ってしまう子。

年度初めは、入園、進級、進学、卒業など環境の変化で、心の不安を見せる子たちが増えていきます。園や学校、家庭の中でも子どもたちの行動が変化し、いつもと違う一面を見せる場合もあります。

子どもの表面だけを見ていると、

「みんなと一緒にいましょうね」

「しっかり話を聞きましょうね」

「わがままはいいませんよ」

となります。

その言葉だけを聞くと正解ですし、正しいことを伝えていますので、大人からすれば何の疑いも持たない人もいます。

でも、それは、その人の前では心を隠して「きちんとする」を演じるだけか、さらに同様の行動を助長させるだけかもしれません。

「みんなといれない心の背景はなんだろう」

「話を聞いたり、活動に参加できない心の背景はなんだろう」

「わがままを言ったり、反抗的になってしまう心の背景はなんだろう」

と、子どもの表面的に出てきた行動だけではなく、その子の背景を一瞬でも想像して、その子を見てあげることです。

「どうしたの?」と聞くと、「お母さんがいい」と言い始めたり、言葉にならないで涙を流し始めたり、信頼関係が築けていないことで反抗的になっていたり、「心の頑張り」の甘え、であったりします。

でも、大人からすれば、その行動はやっぱり困る行動になってしまう。その困り感を解消しようとして「叱る」「怒る」というツールを発動して、子どもを思い通りにしようとします。

行動を制止することで、表面的な行動は見えなくなっても、その子の心の満足、心の安心は、満たされていないので、また、同じ行動を繰り返すようになります。

ですから、その行動をして欲しくないと願えば、願うほど、遠回りのようなのだけど、その子の心に寄り添い、心の背景を見る。子どもが満足し、安心することで、そのような行動は減っていきます。

心理学者のマズローは、

子どもは傷を癒やしてあげることで、前進できるようになる。

と言っています。

我慢させれば、我慢できる子に育つと思いきや、そうではなく、その子の心の理解をしてあげることで、安心して成長でき、時には我慢できる子に育っていきます。

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