「もとめる」より「みとめる」

子どもたちは「頑張れ」という言葉より、もう既に「頑張っている」ことを認めてあげることで、次の意欲につながります。

学童生の宿題やなんかでも「ちゃんとやりなさい!」「頑張りなさい!」「約束でしょ!」と言って、「はい!僕頑張ります!」と聞いた試しがありません。

今日も学校で精一杯の学びをしてきたこと、今日も重いランドセルを背負って怪我もなく戻ってきたこと、今日も笑顔で帰ってきたこと・・・。

もう既に子どもたちの中で精一杯頑張っていることを、言葉にしてあげるだけで、不思議なくらいに「宿題、早く終わらしとくか」なんてニコニコしながらやる子どもも少なくありません。

空手の稽古でも、いつもはダラダラと練習をする子が、「小さい子を教えてくれる?」とお願いした途端、やる気MAXになります。これも一つの承認でしょう。

これは大人も同じような気がします。

「いつも仕事に家事、育児、ありがとう。」という言葉が、明日のエネルギーにつながります。

部下への「もっとこんな風になってよ!」という要求よりも、「いつもよくやってくれてありがとう」という感謝や承認から、次のチャレンジや、次の成長のエネルギーに変わり、結果的に上司の要求にも応えたいと思うようになるものです。

求めることが多ければ多いほど、その子、その人の「既に頑張っていること」「既にできていること」「既に持っている良いところ」を認め、感謝することからはじめてみましょう。

苦手な方は、ノートに書いてみること。ついつい、目がいきがちな不足な点や、できていない点。ひとつでもふたつでも「既に○○なこと」をリストアップしてみることで、意外に多くの「既に頑張っていること」「感謝すべきこと」へ気付くことがあるかもしれません。

いつも、お仕事、育児、家事、それぞれ悩みや辛いこともありながら、毎日、毎日、奮闘されている皆さんによって、世の中の子どもたちは幸せを着実に積み重ねています。

いつもありがとうございます。

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