「いまここ」

 先日、佐賀大学美術館で開催されました「小さな芸術家たちのアート展」、おへそグループ内外から200名を超える方にお越しいただき、0歳~小学生の子どもたちの作品を楽しんでいただきました。子どもたちの作品は、自由で柔軟、そして固定観念のない唯一無二の表現ばかりで、私たちの心を大きく揺さぶり、感動させてくれました。

 社会学者、心理学者である加藤 諦三さんの著書の一説をご紹介します。

 「みんな、これほしいんじゃない」といった言い方をよくする。決して「私はほしい」とは言わない。(中略)このような生き方をしていると、いつのまにか気力のおとろえた人間になっていくし、さっぱりした人生を送ることはできないだろう。

「くやしさ」の心理 三笠書房

 「みんな言っている」「誰かが言っている」「みんなもしている」「みんなも持っている」大人になればなるほど、なんとなく、主語が私ではなくなっていきます。「みんながそうでも私はこうする」「みんながしていなくても私はそうする」、おへそグループの子どもたちのアート作品は、そんな意思を強く感じさせてくれるものばかりでした。さらに、大人は、往々にして、過去や未来のことばかり考えてしまいます。子どもたちは「いまここ」に全力を注ぎ、楽しむことができます。子どもたちに伝えていかなければいけないことがある一方で、子どもたちの心のまま大人になってよい部分もたくさんあるような気がします。

 さて、先日の空手の昇級審査では、幼児の子どもたちがたくさんの成長を見せてくれました。うみ組さんの頃は、先生のそばから離れきれず、審査を受けることができなかった子や、空手着すら着れなかった子が、そら組やにじ組になって、胸を張って堂々と演武をしてくれました。さらに、おへそっこの素晴らしいところは、苦手な子をサポートしてくれたり、喜びたい気持ちをグッと我慢して試合で負けた子に対し配慮する姿が見れるところです。かっこよくて、やさしい子たちばかりです。

 そんなひとりひとりの成長が、おへそでの思い出としてよみがえってきます。そんな大切な時間も、残り一ヵ月。大切に大切に過ごしてまいります。

 この度、おへそ学道場(中高等部)の子どもたちが、一般社団法CodomoCreativeCompanyを起業しました。皆様のたくさんの応援で立ち上がりました!中高生たちが、おへそグループの先頭に立って、かっこいい姿を見せてくれています。活動内容は、随時、ご報告してまいります。中高生の起業について、サガテレビ、NHKでも取材を受けておりますので、そちらも近日放送予定です。お楽しみに★

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カテゴリー: 2023

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